皆さんは、スーパーや通販、クレジットカード会社などのポイントシステムは好きですか?
ポイントが付くのは楽しいですが、ためて使うのはなかなか大変ですよね。
1000円返すと翌月から毎月3ポイント付く住宅ローンがあったとすればどうでしょう。
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住宅ローンの金利が今よりもずっと高かった頃があります。
1995年以前は4.5%以上ありました。例えば、2000万円を金利4.5%の35年返済で借りると、返済総額は約4000万円にもなります。借りた金額と同じだけの利息がかかるということです。
このような時代は、少しでも低い金利で借り、早めに返して、返済総額を抑えるということが、住宅ローン返済を楽にする最善の方法でした。
2000万円もの利息負担を1割でも2割でも削減できれば、それは生活にとてもインパクトのある対策だったのです。
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ハウスメーカーさんや一般的なFP(ファイナンシャルプランナー)さん、住宅雑誌、一般的な金融機関さんなど(つまり、ほんの一部の先鋭的な金融機関を除いた、住宅ローン界隈のほとんどすべての人たち)では、いまだにその考えが最善のこととして語られています。
しかし、低金利時代の現代では、視点を少し変えてみるとより良いのではないかと思っています。
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今の金利水準で考えると、例えば、2000万円を金利1%の35年返済で借りた場合の返済総額は2370万円程度です。
35年間で370万円程度の利息負担を1割や2割どうこうできたとしても、毎月の生活に影響するインパクトは微々たるものです。金利の対策を一生懸命考えても、返済総額そのものに決定的な差がつくことはありません。(もとから低いからなのですが。)
私は、この低金利時代に『楽に返す』には、返済総額をいかに少なくするか、ということよりも、余裕があるときに楽しんで返せるロジックを組む方がより大切なのではないかと考えています。
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先の例で、2000万円金利1%35年返済のローンを組んだとします。
借りた初月に、1000円の繰り上げ返済をしたとすると、毎月の住宅ローンを3円下げることができます。それ以降35年間ずっとです。翌月も1000円繰り上げられれば、また3円ずっと、その翌月も...。
住宅ローンの勉強をしっかりされている方は、繰り上げ返済は残り期間が長いほうが利息の低減効果が大きいから、年月が経つとあまり効果がなくなってくるのでは?と思うことでしょう。
でも、繰り上げによる毎月の返済額の下がり幅は、年月とともにむしろ大きくなっていきます。15年後に1000円繰り上げたら、翌月からの返済額は4円くらい下がります。20年後なら7円です。
算数の計算的に支払総額を1円でも少なくするという発想ではなく、ちょっと繰り上げたら翌月以降ポイントを少し受け取れるという感覚であれば、お給料日前日に財布に残った少しのお金を繰り上げに回すのって、とても楽しくなるような気がしませんか?
もし、少しでも楽しく感じることができて、その結果いつの間にか楽に返済が進んでいたら、すごく良いと思うのです。
(※試算額は条件によって変わります。)
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また、今までは学校の勉強ごとでしか使いにくかった、元金均等返済も、今ならねらい目です。毎月の返済総額を一定にする元利均等に対して、元金の返済額を毎月一定にする方式で、最初は利息負担が大きいから返済額が大きくなるけど、だんだん利息負担が減ると返済額が減っていき、返済総額では元利均等よりも少なく抑えることができるというあれです。(^^)
金利が4.5%もあったら、2000万円35年返済で元利均等の初月返済額94651円に対して、元金均等では122619円にもなり、現実的ではありません。
しかし、金利1%程度の現在であれば、2000万円35年返済で元利均等の初月返済額56457円に対して、元金均等でも64285円ですみます。毎月およそ40円づつ返済金額は下がっていき、17年6か月後付近で、元利均等の56457円よりも安くなります。
今月より来月の方が返済額が減るというのは、気分的にはとても楽なことではないかと思います。
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もちろん、同じ内容なら金利や手数料が安いほうが良いに決まっています。でも、それ以上に、『楽な気分で返せる』考え方をしていくことが、今どきは大切かな、と思っています。
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住宅ローンのご相談も、気軽にお尋ねください。
家づくりの価格と価値のバランスというのは、とても難しいものだと感じます。
特に、注文住宅の場合はそうです。
業者の違いによる価格の差というのは、当然あるわけですが、それ以前に、どんな家を建てるかによって大きく価格は変動します。(当たり前ですね。)
そして、それはお施主様が自分自身で判断し、決めることが出来ます。
どんな家を建てるか。いくらで建てるか。モノも予算も自由自在です。(ただし、2000万円のモノを1000万円で建てることは出来ません。)
注文住宅であれば、総額で1000万円くらいあれば、家というのは建てることが出来ます。(本体価格という表現をした場合、7、800万円程度の感じですね。)
いわゆるファミリー向けの最新アパート同等の広さや設備は備えることが出来ると思いますので、暮らしていくのにそれほど困ると言うことはありません。
しかし、「ご要望」に沿ったモノを計画していくと、やはり、このお値段からは大きく膨らむことがほとんどです。
「もう少し広い方が」といって、面積が1.5倍。「もう少し高級感が。使い勝手が。」というところで、質を上げて1.5倍。1.5×1.5で、2.25倍。
実際には、効率化される要素も多くなるので、1.5倍広く、1.5倍質の高いモノは、およそ2倍くらいの価格。というようなイメージでしょうか。
この地方で、標準的な戸建てというと、だいたいこんな感じかなぁ、と思います。
少しこだわって計画すると、たとえば広さもアパート2戸や3戸分ぐらいの広さになったり、質も、2倍3倍程度(1000円/?の仕上げ材から3000円/?程度には、すぐに跳ね上がったりしますし。)になったりします。
面積が3倍、質も3倍となれば、9倍くらいの価格になってもおかしくないわけです。(実際には、もちろんそんな単純に倍々で価格は上がりませんけれど。)
常識的な選択肢の組み合わせでも、この程度の範囲の広がりはあるのだろうなと思います。
超広かったり、超高級というのは、まだまだ無限に広がります。
アパート10戸分の広さで、アパートの仕上げの10倍高級な計画になると、さすがに豪邸という感じになりますね。
今、アパート暮らしの方であれば、その暮らしを雨風しのげる基本的な住宅だとして、それ以上何を望むかという価値によって、価格が増えていきます。
実際には、我々もお施主様の価値観に近い提案を心がけますし、お施主様も無意識にバランスを取っていらっしゃるのですが、価値と価格は意識してコントロール出来る、ということを理解しておけば、同じ予算の中でもより適切な価値配分をしていくことが出来るのではないかと思います。
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