設計事務所の皆様は、しっかりした施工ができることは当たり前という前提で、原則として金額で施工業者を決定されていると思います。金額で決めるということは、実はとても重要なポイントであると思います。
金額が低いということは、多くの場合、図面もしっかり読み取れ、しっかりした施工が可能だということを示しています。(まれに全く図面を読み取れないまま激安価格で応札して、後で大変なことになる業者もあるようですが。)
われわれ施工会社が見積もりをさせていただく価格には、大きく二つの要素があります。
図面をよく理解し、下請け業者からあがってきた見積もりが適切かどうかを査定する要素と、自社の経費(利益)をいくら乗せるかという要素です。
より影響力の大きいのは、下請け業者の金額の査定です。
元請け業者が図面をしっかり読み取ることができず、金額だけを抑えていれば、手抜きやトラブルの原因になりますし、逆にリスク負担を過大に含んだ高めの金額を鵜呑みにしていれば、元請けのお見積もりも高いものになってしまいます。
特に住宅の場合、見積もり段階で詳細のすべてを設計事務所様に指示いただくことはなかなか難しく、図面意図を理解した上で、施工業者が判断してお見積もりをすることになる場面が多くあります。
多くの建築業者が、設計事務所様からの受注活動に励んでいながら、実際に継続的に設計事務所様のお仕事を続けられているところが一握りであるのは、図面をしっかり読み取り、適切なコストコントロールが可能な元請け業者が、実は一握りしかいないことを示していると思います。
数 々の案件を手がけられてきた設計事務所の皆様の中には、できないような低額で落札しながら結局大トラブルを引き起こしてしまう業者に見舞われたご経験や、 入札金額が業者によって2割も3割も差が開いてしまって適正な価格がさっぱりわからなかった、というご経験がおありになる方もいらっしゃると思います。
しかし、しっかり図面を読みとることのできる業者同士であれば、そこまでの金額差が開くことはまずありえません。同じ図面から同じ建物を建てるのには、大むね同じコストがかかってくるものです。
弊社が最近落札させていただいた案件でも、なかなか強者揃いの業者ばかりの入札でしたので、最高額から弊社の落札価格までの差額は、5%程度でした。
こうした、それなりのレベルの業者同士の競合では、原価レベルの査定額はおそらく大差なく、いよいよ会社の経費(粗利益)設定の差が、勝敗を決めることになるような気がします。
弊社の場合、入札案件の経費設定は特名でご相談いただいたときよりは当然高めに設定させていただいておりますが、それでも、身軽な会社な分、多くの他社さんよりは少ない経費で、十分やっていくことができ、競争力を保てていると思います。
弊社では、木造在来、SE構法、鉄骨の住宅について、応札させていただいております。
恐れ入りますが、案件が重なる場合は施工能力以上の案件はお受けすることができず、辞退させていただく場合もございますが、その場合はご了承ください。
なお、弊社ではいわゆる「営業活動」は行っておりませんが、お問い合わせに対しては誠実に対応させていただきます。
是非、お気軽にご依頼いただけるよう、どうぞ、よろしくお願いいたします。
萩森建設は、多くの設計事務所様より住宅の施工を請け負わせていただいております。
施工会社の本分を大切に、設計意図を実現できる施工に努めております。
また、基本設計段階で、建築主様の資金計画のご相談をさせていただいたり、長期優良住宅への対応のご相談いただくこともできます。
施工会社の意見を事前に確認できれば都合がよいといった場合にも、是非お声をかけていただければと思います。
この場合でも、入札にお手心を加えていただくようなことはもちろん不要です。
公正に誠実に、しかしながら協力できることは、垣根なくざっくばらんにおつきあいできれば幸いです。
お問い合わせは、こちらからお願いします。
また、過去の作例を、こちらで公開していますので、ご参考にしていただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いします。