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荻野の最近のブログ記事
SE構法の強さは、逆説的ですが壊れ方にもあります。
在来木造でも柱や壁をどんどん増やしていけば、強い建物はできます。
しかし、どんな建物でも想定される限界はあります。(柱壁ばかりでは使い勝手も良くありません。暗い狭い部屋ばかりになってしまうかもしれません。)
建物が限界を超えて壊れるときに、木造は急激に耐力がなくなります。
細い木の棒を、ポキッと折ったところを想像してください。
一般的な金物工法は、接合に金物を使ってはいても崩壊は木部で起こります。ボキッと、建物が折れてしまうわけです。
SE構法の場合、構造計算により金属部分で壊れるように計画されています。細い金属の棒を折り曲げる時を想像してください。ポキッとは折れずに、ずいぶん粘ることが想像できます。
このことは、木造で構造計算(応力計算)をしっかり行う場合でもなかなか実現できないSE構法だけの大きな特徴と言えます。
(塑性域後の構造変形を一般建築で考慮することはほとんどありません。SE構法では実験結果に伴う接合部特性として取り扱われています。)
在来木造とSE構法で同じ建物を同じ強度になるように計画した場合、限界を超えた大きな力で、柱がポキッとなるか粘り続けるかの差があります。
想定内の地震についてがんばれる構法はたくさんありますが、想定外の地震が来た場合に命を守るという粘り強さは、SE構法の大きな特徴の一つです。
と、ここまで書いて、NCNのホームページを探したけど、記述がないねぇ。
いくら一般的ではないとはいえ、説明ページがないとは。(いや、あるかもしれませんが。見つけにくい?)
開発社の気持、広報知らずみたいな(^_^;)。
今、お打ち合わせをさせていただいているご婦人。
ご要望を話される時には「...これでいいかなぁ。」とお話しされるのですが、検討して決定されるときには「...これがいいです。」と、必ず言い換えられます。「これでいいです。」とは、絶対におっしゃいません。
おそらく、ご本人はそれほど意識していないのだと思いますが、積極的に"決めた"という想いは、完成後の満足感に大きなスパイスをきかせてくれるものと思います。
15日の夕方頃、名古屋で第42回中部建築賞(http://www.tkbc.jp/right.html)の入選作品の施工者として、受賞式に出席してきました。
中部9県の中で、一般建築と住宅あわせて20作品が選ばれていました。
列席した施工者の面々は、竹中工務店、鹿島建設、大成建設、鴻池組....萩森建設。
ん?なんだかすごそう。(^_^;)
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受賞作品は、久保田先生の「湖畔の佇まい」でした。
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弊社のFAXやメールアドレスにも、「○○を使って、他社との差別化が出来ます。」というような営業の案内が、それこそ毎日くらい届きます。建材だったり、構法だったり、広告方法だったり。
テレビでも、差別化が商売成功の秘密のような番組がたくさん放映されています。
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でも、弊社が建てるのは、注文住宅ですからね。
他と一緒になることなど、元々あり得ないのにね。
お客さんの要望を具現化する中で、たまたま珍しい材料や構法を使うこともあるかもしれませんが、差別化自体を目的にするっていうのは、少し違うような気もします。
より良いものを求めて、結果差別化になればよいとは思いますが。
昨日、ひっそりとMac miniというパソコンが、フルモデルチェンジして発表されました。
メーカー曰く「まったく新しい」Mac miniということで、かなり力を入れたモデルチェンジだということがわかります。
ここでマニアックな話は慎みますが、今回の発表で驚いたのが、CPUの性能に触れたくだりが一つもないところです。
自動車で言えば、エンジンパワーへの言及がなかったのと同じことです。
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思 えば、以前は自動車でもモデルチェンジのたびに、エンジンが何馬力だというような話が出ましたが、今では、スポーツカーなどのニッチな分野以外ではあまり 話題に上りません。それは、大多数のユーザーにとって、エンジンパワーはすでに必要十分だと言うことがわかっていて、馬力が多かろうと少なかろうとさほど 興味を引かない(むしろデザインや広さ、燃費の方が気になる。)事柄になってしまったからでしょう。それが、ついにパソコンでもCPU(計算する本体)の スピードが多くの人にとって必要十分だと認識される時代に突入したと言うことです。代わって、デザインやインターフェースなど、スピードの速さよりよりも 快適性の向上に関する部分が、とても強調されていました。
先端分野だと思われていたパソコンの世界も、今や完全に成熟の時代にさしかかっています。
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さて、何千年も昔からある、住宅という分野は、今どうなのでしょう?
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どの建物でも、一定の水準の性能(強度や断熱)は確保されてるから、デザインや質感、趣味などの嗜好性だけで決めても大丈夫だよ。という時代が...、なかなか来ませんね。
萩森建設にご依頼いただければ、基本的なあたりまえの部分(建物の諸性能や、法律制度上などの安心など)は、まったく考えないでいいほどにしっかりやりますので、デザインや質感、趣味など、よりお客様らしさに注力して、家づくりをしていただけます。(^^)